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A's38.よーでた



 ヴィヴィオの小学校見学が終わった翌週、なのははのんびりとデスクワークをしながら料理本を読んでいた。制服姿に足を組みながらぺらぺらとめくる料理のタイトルは『女の必見料理〜男を轟沈させる魅力の料理〜』。男を海の底に沈めることに特化した料理の数々が並んでいる様だった。

 後ろのスペースではヴィヴィオがガーくんとひょっとことヴィータでつみき遊びの真っ最中。向かい側のデスクではフェイトがティアナに勉強を教えている。

「あ、ヴィヴィオ!ここはこっちにしないと倒れるぞ!」

「だいじょうぶ!ガーくんをここにはめこめばもんだいない」
 
 ふんふんとヴィヴィオはガーくんの体をつみきで築いた橋の真下に無理矢理はめこむ。目を見開いて驚いた表情を浮かべるガーくんだが、愛するヴィヴィオのために無言で自ら橋を支える土台となる。その行動に敬意を表しながらひょっとことヴィータは手をパチパチと叩いた。

「これがプロってやつか」

「ロヴィータも守護騎士を名乗るなら、これくらいしないとな」

「流石のはやてでもつみきで作った橋の下にもぐれって指示は出せねえよ」

 満足そうに頷いてガーくんを引っ張り出すヴィヴィオを見ながら二人は話す。案の定、ガーくんを引っ張り出した衝撃で橋は見事に崩れマットを敷いたヴィヴィオ専用遊びルームの中でつみきは盛大にばらばらと散らばってしまう。その様子を眺めながら茫然とするヴィヴィオ。

 とりあえずガーくんを抱っこしてひょっとこの胸に抱きつくヴィヴィオ。あやしながら散らばったつみきを眺めながら苦笑する。

「あー残念だったヴィヴィオ。せっかく作ったのに壊れちゃったね。また今度頑張ろうか。今日は違うことしよう」

「……うん」

「大丈夫大丈夫。きっと3割くらいは妖怪のせいだから。妖怪リモコン隠しにチンゲ散らしがいるんだから妖怪つみき倒しもいるさ。ほらここに妖怪ロリータ娘もいるだろ?」

「喧嘩売ってんのかお前」

「でも最近ニュースでみたけど、なんでもかんでも妖怪にする子どもが増えたらしいな」

「ああそれな。子どもをもつ親は大変だろうな。なんでもかんでも妖怪のせいにされて煽られるんだしな」

「でもこれのおかげで俺の活動もしやすくなったよ」

「は?」
 
 おもむろに立ち上がりズボンを下げるひょっとこ。ズボンを手をかけた瞬間にヴィヴィオを自分のところに退避させて耳を塞ぐヴィータ。ガーくんは目にもとまらぬ速さでヴィヴィオの顔に自分の翼を当てて視界が見えないようにする。

 ズボンを下ろしたひょっとこはそのままの勢いでパンツを脱いで、勃起したままのいちもつを握り、座って料理本を読んでいたなのはの所におもむろに向かい、気分よく歌いながらいちもつでなのはをビンタする。

「ヨーでる ヨーでる ヨーでる ヨーでる ようかいでるけん でられんけん!」

 気分よく歌う掛け声とともにひょっとこは白い何かを発射しなのはの顔にかけた。

「これは妖怪のせいなのか!?そうだろう!なのは、いま何時!?」

 おもむろに立ち上がったなのはは無表情のままひょっとこの首を締め上げる。

「大惨事に決まってるだろコラァ……ッ!」

『いいかヴィヴィオ。お前はパパに育てられてると勘違いしちゃダメだぞ。なのはママとフェイトママに育ててもらってるんだ』

『?よくわかんないけどわかった』

 その後、八神はやてのもと事情聴取が行われ彼は六課の冷たい床で全裸のまま一日を過ごして釈放された。

 なお、女性からは冷たい視線を浴びせられ、被害者からは会うたびに唾を吐きかけられる。

 以下は目撃者の証言と容疑者の弁明、被害者の怨嗟の声をお聞きください。

 目撃者一・いや……なんというか一瞬の出来事で体が反応できなかった。あれが夫だと思うとちょっとだけ結婚は先延ばしにしたほうがいいように思えてきた。

 目撃者二・あれやばいっすよ。私もなのはさんへの思い入れは強いですけど、あれはやばいっすよ。

 目撃者三・あいつは一年間ぐらい衛星軌道拘置所にぶちこんだほうがいいって。

 容疑者の弁明・違います!これは妖怪のせいなんです!あの制服姿で足を組むエロさに欲情した妖怪のせいなんです!信じてください、僕は無実です!

 被害者の怨嗟・フェイトちゃんが止めなかったら息の根を止めることができました。妖怪のせいなので処分はなしでお願いします。




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