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09.氷精と大妖精



 博麗神社の鳥居の前で心配そうな顔をした少女と、明るい顔をした少年がいた。

「ねぇ、ホントに大丈夫なの?」

「大丈夫だってば。お前は俺の母さんか」

 少女の心配に少年は呆れながら頭を掻く

「でも……」

「紅魔館までならわかるってば。咲夜さんに地図も描いて貰ったし」

 紅魔館のメイド長、十六夜咲夜から貰った地図をヒラヒラと見せながら少女こと博麗霊夢を安心させようとする少年

「ありがとな、霊夢。心配してくれて」

 少年は、なんだか自分がこうやって心配されることが嬉しくなってついつい霊夢の頭を撫でた。

 頭を撫でられた霊夢は、キョトンとした後慌てて少年、不知火彼方の手を振り払い

「別にっ!そんな心配なんてしてないしっ!?それよりちゃんと帰ってきなさいよ!あ、あんたはわたしと空を飛ぶ練習もするんだから!!」

 早口でそうまくし立てると霊夢は、ふんっっとでも言いたげにそっぽを向く

 そんな霊夢の姿に苦笑しながら、彼方は石段を下りていった

 紅魔館の門番、紅 美鈴に格闘を教えてもらえるように頼みにいくのだ

▽    ▽    ▽     ▽

「さて……地図を貰ったから大丈夫と思っていたけど、見事に忘れていた」

 ───幻想郷って、森が沢山あるんだよな

 辺り一面、森・森・森

 どうしよう………………

 いっそのこと、いまから博麗神社に帰るか?

 いや、それじゃあ男として情けない。というかそもそも神社への道のりが既にわからなくなっていた。

 霊夢に大丈夫と言っておきながらこの体たらくである

「やべえよ、やべえよ……。この年になって迷子とか魔理沙あたりに笑われてしまうぞ」

 頭の中で腹を抱えて笑っている魔理沙が浮かび上がる

「いかんっ!!このままじゃいかんぞ!どうにかして、人を探さないと!」

 拳をぐっ、と握る彼方であるがここは幻想郷

 妖怪達が我がもの顔で跋扈する場所である

 昼間とはいえ、こんな森の中に人の姿などあるわけがない

「おーい、だれかー」

 ついつい心細くなって小さな声で誰かを呼んでしまう

 しかし結果なんか火を見るより明らかで、肩を落とした直後

「あっ!人間だ!」

 彼方の真上から可愛らしい声が聞こえてきて

「くらえっ!アイシクルフォール!」

 ものすごい勢いでなにかが頬をかすめていった

「…………」

「あたいのアイシクルフォールを避けたっ!?」

 いきなりの攻撃に呆然と立ち尽くす彼方と、自分の攻撃が避けられて慌てる女の子

 おいおいおいおいっ!?いきなりなんなんだよ!?

 俺がいつこの子に攻撃されるようなことしたんだよ!?

 内心びくびくの彼方

「あー、えーと……とりあえず君降りてきてくれない?」

 いつまでも上を向いてる体制が疲れたのか、彼方は手招きする

「しょうがないわね!いうことを聞いてあげるなんて、あたいって優しいわ!」

 自分で自分の胸を張りながら彼方の目の前に降りてくる女の子

「あ、うん。ありがとうね。え〜と……なんで俺はいきなり攻撃されたのかな?」

「う〜ん……なんとなく?」

 聞かれてもわかりません。むしろ、わかりたくありません

 俺の目の前にいる女の子は数秒考えたあと、そんなことはどうでもいいや。というセリフを吐いて俺に問いかけてきた

「あんたはなにしてるの?」

「えっと……勇者の剣を探そうと思ったら盛大に罠に引っ掛かってしまって……」

 いってることが全く持って意味不明である

 自分が迷子になったことを悟られたくないあまり、口から幼稚園児でも騙されない嘘が飛び出してしまった。

 しかしここにいる女の子、只者ではなかったのだ。

「ふ〜ん。あんたも大変なのね!」

 彼方の嘘をあっさりと信じたのだ

 え゛!?信じるの!?

 自分の嘘を信じられたことに唖然とする

 目の前の少女はというと、なにか満足したのかしきりに首を縦に振っていた

「え〜と……君は何をしていたのかな?俺への攻撃は……えっと、なんとなくだったんでしょ?」

 このままじゃらちがあかないと思った彼方は、女の子の目線の高さまで膝を曲げてできるだけ小さい子に接するような声で聞く

 女の子は彼方の質問で、はっとした顔になり手をポンッと叩いて

「そうだった!こんなことしてる暇なんてなかったんだ!あんた暇そうね!ちょっと手伝いなさいよ!」

「えっ!?ちょっとっ!?」

 いきなり腕を掴まれたかと思うと、必死になって彼方をどこかに連れていこうとする女の子

 いきなりの展開に追いつかない頭で、行き先だけは知っておこうと思い女の子に聞く

「ちょっとどこに行くんだよっ!?」

「あそこだよ!あそこだよ!」

 だから、そのあそこを聞いてるんだよっ!!

 そう叫びたかった彼方であったが、言おうとした矢先木にぶつかり、噴出した鼻血を止めるために叫ぶタイミングを逃してしまったのであった

▽     ▽     ▽     ▽

「ここよ!!」

 鼻血をなんとか止めて前を見る

 そこは幻想的だった───

 さわさわと透き通った川の水が上流から下流へと流れ、透き通った水の中には小魚達が気持ちよさそうに泳いでいる

 外の世界では滅多にお目にかかれない自然の光景だった

「すげぇ……」

 無意識のうちに口から言葉が出た

「すげえよ、ここ!水は綺麗だし、魚はこんなに気持ちよさそうに泳いでいるし!木が覆いかぶさっているおかげで、直接光も当たらないし!」

 俺は川の中に足を入れて、その水の冷たさに懐かしさを覚えながら女の子に早口で喋っていた

「へへんっ!こんなところ見つけるなんて、あたいってやっぱり天才ね!」

 俺の言葉に気をよくしたのか、女の子は無い胸を張る。その声はどこか嬉しそうな気がした。

「ところで、ここに連れてきてなにすんの?えーと……」

 そこまで言って名前を聞いてないことに気付いた

 女の子もそのことに思い至ったのか、腰に手を当てて

「あたいはチルノ!サイキョ―の妖精よ!」

 えっへん、という形で答えた

「チルノちゃんか。俺は不知火彼方。よろしくな」

 手を差し出すと、チルノちゃんは手を握って来た。俗に言う握手である。握ったチルノちゃんの手はひんやりとしていて、そこだけどこか違う場所のように思えた。

「(いや……手だけじゃないな)」

 改めてみると、チルノちゃんの周りだけ周囲とは違う温度をしていた。

「(こんなにちっちゃい身体なのに、凄いなぁ……)」

 依然霊夢から聞いたことがある。

 幻想郷には妖怪と人間、神様と妖精がいて、もっとも幻想郷で弱い存在が妖精だと聞いた。

 だが……

「(明らかに俺より強そうなんですけど……)」

 チルノちゃんをみるかぎりそうは思わない。もしかして、チルノちゃんが妖精の中で破格の強さなんだろうか?それとも単に俺が弱いだけなのかな?後者っぽい気がするけど・・・・・・……

 俺がそんなことを考えているのをよそに、チルノは川の中へざぶざぶと入っていってしまった

 俺が口を出さずに見守る中、チルノちゃんは中央まで行くと水の中に向かって勢いよく手を突っ込んだ

 ばしゃぁっ!と水しぶきが舞う

「え〜と……チルノちゃん?ほんとに何してるの?」

 いきなりの行動に訳がわからなかった俺は、いまだ突っ込んだまま動かないチルノちゃんに向けて疑問の声を上げた

「見て分からないの?石を探してるの」

「まぁ見て分からなかったから聞いたんだけどね。それにしても……石なんてそこらへんにあるじゃん。ほら、ここにもあるよ?」

 すぐ下に手を入れ一つ石をつまみあげる

「ううん。それじゃダメなの。わたしが探してるのはハート型の石」

「ハート型の石?またなんでそんなものを?」

 そもそもハート型の石なんてあんのかな?

 そんな俺をよそに、チルノちゃんは俺の疑問に大きく頷いて答えた

「あるよ、絶対ある。一回だけここでみたもん」

「ここで?水の中で?」

「うん、そう」

 だとしたら、その石はもうここにはないんじゃないかな?

 そう答えようと口を開けたが、チルノちゃんの真剣な顔つきをみて開けた口を静かに閉ざした

「ねぇ、なんでそんなにハート型の石がいるのか教えてくれないか?」

 俺の問いにチルノちゃんは、一拍置いて口を開いた

「大ちゃんにあげようと思ったの」

 大ちゃん?あだ名かな?

「大ちゃんっていう子は、お友達かなにかかな?」

「うん。いまはあたいの一番のお友達だよ!」

 チルノちゃんはそう力強く答えて、大ちゃんとの出会いを俺に話してくれた

▽    ▽     ▽     ▽

 あたいが大ちゃんと初めて会ったのは今日みたいに天気がいい日でね。

 そのころのあたいは、悪戯ばっかりしてたんだ

 その悪戯のおかげで他の妖精の皆からも腫れもの扱いされてたの。

 妖精って基本的に弱いでしょ?けど、あたいは皆よりずっと強かったの。そんなあたいが悪戯なんかしたら、それも同じ妖精相手に……そんなことしたら避けられちゃうよね。

 でも、そのときのあたいは気にしてなかった。

 だってサイキョ―だから。サイキョ―のあたいには友達なんて必要ないんだ。そう思ってたの。昔、一人だけいた友達が消えてしまったことも少しだけ理由にあるけど。まぁ、それはいま関係ないから置いとくね?

 それでね?いつもと変わらず辺りを飛んでたの。いわゆるテリトキーってやつよ。…………え?テリトリー?大丈夫、似てるから問題ないわ。

 それで、ふらふら飛んでたら目の前から声が聞こえてきたの。一つは女の子の声でなんか叫んでるような感じで、もうひとつは何人かが怒鳴ってる感じがしたわ。

 その声が気になってあたいはそこに行ってみたの。どうせ暇だったし。

 そしたらあたいと同じ妖精の子が男の大人達に詰め寄られてたの!男達がすっごく近くで怒鳴っていたから、その女の子が怯えていたわ。

 そしてその時にあたいが飛び出してあげたの。理由?う〜ん…………なんとなく、かな。

 そしてあたいの登場で男達はあたいのほうに詰め寄ってきたんだけど、逆にあたいのアイシクルフォールで男達をやっつけちゃった。

 男達は覚えてろ〜、とか言ってたけど名前もわからないのにどうやって覚えとけばいいのよ。って気持ちだったかな。

 それでね?男達も去ったからあたいもまたどっか行こうかな〜と思って、そこを離れる瞬間にその子があたいの服の裾を掴んで「ありがとう」って言ったの。

 そのときのあたいは、なんだかそれが照れくさくて、そそくさと奥に行ったわ。

 そしてその日は、家に帰ってたの。

 普通助けてもらって、お礼いったらそれで終わりになるでしょう?

 けどね、そうならなかったの。

 次の日、あたいが湖でどんないたずらをしようかな〜、って考えていると後ろから声をかけてくる子がいたの。

 うん、そう。それが大ちゃんだったの。あたいは大ちゃんに、何か用?って聞いたの。そしたら大ちゃんね?一人で暇してるなら、遊ぼう?って声をかけてくれたの。

 おかしいでしょ?妖精の皆からも避けられているあたいに、遊ぼうなんて声をかけるなんて信じられないよ。…………でも、ほんの少しだけ嬉しかった。

 そして……同時に少し怖かったの。昔の友達みたいに突然消えるんじゃないかって…………。
そう思ってあたいは大ちゃんに聞いたの。

「ねぇ……あんたはあたいの目の前から消えちゃわない……?」

 そう聞いたあたいに大ちゃんは笑顔で

「うん!もちろん!」

 あたいの手を握りしめながら答えたの。

 それからあたいは大ちゃんといつでも一緒に遊ぶようになったの。

▽    ▽     ▽     ▽

「これがあたいと大ちゃんの出会いだよ」

 そういったチルノちゃんは、まるで自分の宝物を自慢するように胸を張っていた。

 俺が彼女と出会ったように、チルノちゃんにとって大ちゃんという子の出会いは生涯色あせることはないだろう。そうこの子の顔を見て確信した。

「大ちゃんって子もチルノちゃんに会えてよかったって思ってるかもね」

 頭をわしゃわしゃと撫でながら言う

 妖精というものは、基本的に死なない存在だと聞いた。

 それは言い換えれば死ぬことができない存在だということ。

 そんな長い時間の中で、いつも傍にいてくれる存在がいるのだとしたら。それはどんなに幸せなことであろうか?

「よしっ!なら、探そうか!大ちゃんにプレゼントするために!」

「うん!もし見つけたらあたいの子分にさせてあげるね!」

 体温が維持するかぎり俺は、小さな妖精のために頑張ろう

▽    ▽    ▽     ▽

「チルノちゃーん!どこ行ったのー!?」

 大声を出しながら友達の名を呼ぶ。わたしの友達はすぐ悪戯ばかりして、ことあるごとに巫女の人やら魔法使いの人たちにこてんぱんにやられて帰って来る。

 ほんと、こっちが心配してるのをいいかげん理解してほしい…………。

「なんて言っても、チルノちゃんだしな〜。それがいいところでもあるんだけど……」

 このまま飛び続けても、らちがあかないと思ったわたしは近くにあった湖で休むことにしました。

「そういえば…………わたしが勇気をだして遊びに誘ったときもこんな感じだったような」

 人里の男の人に妖精という理由だけで襲われて、逃げ出したかったけど怖くてどうしようもなかったときにチルノちゃんが颯爽と現われたんだっけ?

 あのときのチルノちゃんの背中はいまでも頭の記憶に焼き付いている

 そして男の人達をあっという間に倒したチルノちゃんは、わたしがお礼をいうとそそくさと奥に行ったんだっけ?

 そのときに感じたんだよね。

 それから翌日はチルノちゃんを一生懸命探したっけ?

 もう一度会いたくて、会って話しがしたくって。

 そしてわたしは一生懸命探したんだ。

 そして見つけた氷の妖精の後ろ姿は、どうしてか…………泣いているようにみえたんだ。

 わたしは自然に声を出していた

 チルノちゃんはわたしの姿を確認して、妖精の皆からも避けられているの自分になんで?って本当にわからなそうに聞いたんだよね。

 だからわたしは言ったんだ。

 ───わたしが一緒にいたいから

 理由はそれだけでよかった。その理由さえあれば、十分だった。

 チルノちゃんはその答えを聞いて、何かを考えたあと

「ねぇ……あんたはあたいの目の前から消えちゃわない……?」

 どこか悲しそうな、それでいてなにかにすがるような声で聞いた

 わたしはそんなチルノちゃんを安心させるように力強く答えたんだよね。

 少し恥ずかしかったけど……

 それでも、あれはわたしの本心だったから。

 これから先もずっと一緒にいようという誓いだったから。

「だというのに…………とうのチルノちゃんがいないしな〜…………」

「ん?あたいならここにいるよ?」

「うわぁっ!?チルノちゃん!?」

 お、驚いた〜……。いきなり後ろから声をかけるんだもん。びっくりしちゃったよ。

「えへへ。驚いた?大ちゃん」

「驚いたなんてもんじゃないよ〜。もう!それで、いままでどこ行ってたの?」

 チルノちゃんは、えへへ……と、はにかみながら

「大ちゃん。ちょっと目をつぶって?」

「え……?こ、こう?」

 力いっぱい目を閉じるわたし。

 そのとき、なにかがわたしの首に掛かった感触がした

「目、あけていいよ?」

 チルノちゃんの言葉を受けて、おそるおそる目を開ける

 そこには───

「うわぁ……。かわいい…………」

 綺麗なハート型をした石がかけられていた。

「これどうしたの!?」

「へへん!子分と一緒に探したの!」

 こ、子分……?またわたしの知らないところでなにかしたらしい。まったく……。

「けど……なんでわたしに?」

 そう聞くと、チルノちゃんは恥ずかしそうにはにかみながら

「あたいの大切な友達だからだよ」

 そういってきた。

 思わず胸の奥が熱くなるのが分かった。

 目から汗も垂れてきた

 そんなわたしの様子をみて、チルノちゃんが心配そうな顔で「大丈夫?」と聞いてくる

 わたしはその問いに「大丈夫」とだけ答えた。

 これ以上なにか言ってしまうと、本格的に涙を流してしまいそうだった。

 わたしの様子を心配しながらも、チルノちゃんは手を差し出してきた。

 その手をわたしもとる

 ───今日は歩いてかえろうか?

 ───うん。そうだね。

 そんな会話をしながら、わたしたちはゆっくりと家路についた。

 歩くたびに揺れるハート型の石がわたしたちのことを微笑ましい様子でみているように思えてしまった

▽     ▽     ▽     ▽

「ねぇ…………彼方?あんた一人で大丈夫とかいってたよね?」

「………………はい」

「魔理沙に抱えて運んでもらうほどに稽古をつけてもらったのね?ガタガタと震えるオマケ付きで」

「………………」

「おまけにお土産が石って…………舐めてんの?」

「………………ごめんなさい」

 あの後、石を探すまで水の中にいた俺はみつけた頃には体温を奪われていて歯の根も合わないくらい寒さに震えていた。

 あたりは夕暮れどき

 もうすぐ妖怪の時間である

 そこに俺みたいな人間がいたらどうなるか?答えは想像するに難くない

 そんなときだった。上空から魔理沙の声が聞こえてきたのは。

 手を振る俺に手を振り返す魔理沙

 そしてそのまま去って行った

 あんときはまじで泣きながら、魔理沙の名を叫んだね。

 だって、ここで魔理沙を逃したら俺の人生終了してたし。

 魔理沙に事情を説明して笑われながらも、博麗神社へと送ってもらった。

 そして、鳥居の前で待っていた霊夢へと連れていかれていまにいたる

「咲夜のほうから電話があったのよ?『彼方様が来ていらっしゃらないけど、どうしたの?』って、こっちが聞きたいくらいだったわ」

 なおもぶつぶつと霊夢の小言が雨のように降り注ぐ

 かくいう俺は先程から寒くて寒くてしょうがない。少し頭もくらくらしてきた。

 早く終わってくれ。そう思った俺の願いが通じたのか、霊夢は立ち上がり

「お風呂。沸いてるから入ってきなさい。風邪引かれちゃ困るし……。それと!明日は私も行ってあげるから、門番にちゃんと頼みなさいよ!」

 それだけ言って部屋に戻っていった。

 何故霊夢が風呂なんて沸かしていたのか気になったが、ありがたいことなので入らせてもらうことにしよう。

 凍える身体を抱きながら俺は風呂場へと急いで行った

▽    ▽     ▽     ▽

 後日、紅白の巫女に腕をひかれ紅魔館の門番になにやら頼み込んでいたのを、湖から二人の中のよい妖精がみつめているのであった。




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