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A's26.オムライス



「ヴィヴィオもうつかれたー。ガーくんあとやってー」

「ウン、イイヨー」

「わーい!」

 スバルとティアの昇進試験が始まった頃、丁度ヴィヴィオも酢飯作りに飽きていた。うちわで風を送るのに疲れたのか、うちわをガーくんに手渡し一緒に扇いでいたシャマルの膝に寝転がる。

「あらあら」

 シャマルはそれに抗議することなく、自身もうちわで酢飯を扇ぐのを止めヴィヴィオの頭を撫ではじめる。

「シャマルせんせいのおひざきもちー。ヴィヴィオすき!」

「それは嬉しいですねー」

「あ、ヴィヴィオシャマルせんせいもすきだよ?」

「はい、わかってますよー」

 ふと我に返りシャマルにぎゅーっと抱きつくヴィヴィオをシャマルは抱き返す。ひとしきりシャマルを抱きしめたヴィヴィオはシャマルの膝にまたもや寝転がる。

「なのはママとヴィータちゃんおそいねー」

「そうですねー、もうちょっと時間かかるかもしれませんね。でも夕食前には戻ってきますよ」

「そっかー」

 ヴィヴィオはシャマルの手を取りさすりながら返事をする。若干声に元気がないのが心配になったシャマルがヴィヴィオの顔を覗き込むと、ヴィヴィオの目はとろんとしており瞼が落ちそうになっていた。心なしか船も漕ぎ出している。朝から明太子を食べて泣いたり、今日はスバルとティアの昇進試験ということで大人も大分慌ただしくしているので、いつもより余計に体力を使ったのかもしれない。酢飯作りだって5歳の女の子には重労働だ。

 それでもなんとか寝ないように頑張っているヴィヴィオにシャマルは声をかける。

「ヴィヴィオちゃん、おねんねしてていいですよ。お昼ご飯になったら起こしてあげますからね」

「……うん」

 ヴィヴィオは小さな声でそう答え、今度こそ夢の世界に旅立った。いまのヴィヴィオは服のままシャマルの膝枕でおねんね。シャマルはそんなヴィヴィオにバスタオルでもかけようと思い立つが、自分の膝にはヴィヴィオが寝ているので動けないことに初めて気が付く。ため息を吐きつつヴィヴィオの頭を撫でていると、さっきまでうちわで酢飯を作っていたガーくんが口にバスタオルを咥えて立っていた。とことことことヴィヴィオの元に駆けより、そっと口からバスタオルを離しヴィヴィオにかけてあげるガーくん。満足そうに頷いた後、酢飯作りのためうちわを再び扇ぎだす。

「ありがとうございます、ガーくん」

「ヴィヴィオダイジ。ヴィヴィオマモルッテヤクソクシタ」

「誰と約束したんですか?」

「ナイショー」

 器用に口元に人差し指をもっていきシーのポーズをとるガーくん。その人差し指はどこに生えていたものなのかシャマルの疑問はつきない。
 
「(10年間付き合ってきましたがいまだに理解不能なひょっとこさんもさることながら、それよりも不思議なのがガーくんなんですよねぇ。この世界に人語を解す生物はいますが、いずれも高等生物。アヒルが喋るなんて聞いたことありませんし)」
 
 シャマルは思考を巡らせる。

「(もし仮にいたとしたら管理局の情報部署の耳に入っているはず。しかしその様子もなく、おまけにガーくんがいた場所はすぐ近くのペットショップ。先程のガーくんの口ぶりから察するに元々は飼い主がいたみたいですし……)」

「ヨイショ、ヨイショ。ミンナノタメニガークンスメシツクル!」

 体全体で一生懸命うちわを扇ぐガーくん。その光景を見ながらシャマルはこう結論付ける。

「(まぁわたし達の中で一番鼻が利くはやてちゃんと直感正答率100%のなのはちゃんが心配してないみたいですから別にいいですよね。ヴィヴィオちゃんのいうことしっかり聞いてるみたいですし)」

 自分一人だけでうんうんと頷きそう結論付けるシャマル。と、丁度そこにキッチンでリンディと俊と一緒に作業していたフェイトがひょっこりと顔を出した。

「あれ?ヴィヴィオ寝てるの?」

「はい、いましがた寝ちゃいました。さっきまで一生懸命頑張っていたんですけどね」

「ヴィヴィオエラカッタヨ。ガンバッテタ!ダカライマハガークンガガンバッテルノ!」

「そっかー、よしよしガーくん」

 シャマルの方へと歩み寄るフェイトは、その途中でうちわを扇ぎながら頑張っているガーくんの頭をよしよしと撫でた。嬉しそうな表情を浮かべるガーくん。フェイトはそのままシャマルの隣に座り、シャマルの膝で幸せそうに眠っているヴィヴィオの頭を優しく撫でる。

「幸せそうな顔して寝てる。よっぽどシャマルの膝枕が気持ちいいのかな」

「そうだと嬉しいんですけど。それよりそっちは終わりました?」

「いや……なんというか……その……」

 言いにくそうに言葉を濁すフェイト。視線をあらぬ方向に彷徨わせ頬を掻く。そんなフェイトの様子に何か感じたのかシャマルが苦笑する。

「ほんとフェイトちゃんは愛されてますね」

「あれは愛情というか愛狂だよ。それにそのうち一人は母親だし。……まぁもう一人のほうにそう思われてるのは悪い気はしないかなぁ……」

 なんだかんだでちょっとだけ嬉しそうなフェイト。まるで恋する乙女のようである。

 ここでそんな恋する乙女が逃げてきた現場を見てみよう。

             ☆

「知ってましたか……ッ!パン切りナイフはパンを切るためにあるのであって、人の首を切り落とすために存在するのでありませんよ……ッ!」

「あらごめんあそばせ……!あまりにも醜く醜悪な生き物が私の隣にいるため思わずナイフを手に取ってしまったのよ……!」

「だったらそのナイフをとっとと俺に向けるのは止めてくれませんかねぇ……!」

「あなたこそナイフを隙間でとめているそのフォークをどかしたらいいんじゃないのかしら……!」

 現場は殺し合いの場へと移行していた。楽しい楽しいお料理教室はどこにいってしまったのか。リンディの手にはパン切りナイフ、俊の手にはフォーク、それぞれの力は拮抗している。しかしこの両者、先程から作りかけや作り終えた料理には一切触れることなどせず、決して料理に怪我を負わせていないところがたち悪い。

 そもそも何故こんなことになったのだろうか。

「そもそも、リンディさんがタックルなんてしてくるから俺の手がフェイトのおっぱいを揉んだんですよ!元を辿れば悪いのはリンディさんじゃないですか!」

「いいえ、あなたが私のフェイトと仲良く野菜なんて切ってるからよ!それに私はちょっとヨロけただけよ!別に悪気なんてないわ!」

「……変形性膝関節症おばさん」

「もっぺん言ってみろこのクソ餓鬼ぃぃぃ!」

 どうやら原因は俊がフェイトの胸を揉んだことにあるようだ。そしてその行動を作った張本人はリンディであるらしい。

「フェイトと一緒に仲良く料理してた俺に嫉妬してるんでしょう!」

 リンディの猛攻を間一髪でかわし、軌道を先読みにフォークをそこに滑り込ませることでなんとか致命傷を免れながら俊はそう言い放つ。

「べ、べつに嫉妬なんて万に一つもしてにゃいわよ!」

「にゃのは化してますよリンディさん」

「え?ピチピチの女子高生ですって?」

「いい歳した女性が何言ってんですか。もう四──」

シュタッ

「それ以上言葉を発したら打ち首獄門の刑に処するわよ」

 俊の顔の真横には先程までリンディが持っていたパン切りナイフが刺さっていた。首を縦にぶんぶん動かして肯定の意を示す俊に満足そうに頷きながらリンディはキッチンを離れる。

『フェイトー、ママと一緒にご飯つくりましょー』

『しーッ、お母さんいまヴィヴィオが寝てるから静かにして』

『はい……ごめんなさい』

 声のトーンが下がるリンディ、一方俊は──

「ちょっとちびった……」

 19歳にして漏らしていた。

『ヴィヴィオちゃん抱っこしたい……』

『えーダメだよお母さん。ヴィヴィオいま寝てるんだから起こしちゃうでしょ。それじゃ今度はお母さんがヴィヴィオと一緒にいて?私は俊の手伝いしてくるから』

『あ、じゃぁ私も──』

『娘のお願い、聞いてくれるよね?』

『……はい』

 たったったとフェイトはヴィヴィオの元を離れて俊が待つキッチンへと入る。

「俊おまたせ、やっと二人で──」

「フェイトのおっぱいの感触を手が覚えているうちにプリンを作らないと。お、フェイトもうちょっとで──」

 フェイトは静かに退出した。

『お母さん、ちょっと2階で精神を休憩させてきていいかな?』

『へ?ええ、いいわよ。お昼にはちゃんと降りてきなさいよ?』

『あ、それならメールか電話お願いしていい?ちょっと聞こえないかもしれないから』

『ええいいわよ』

     ☆

 一時間後、シャマルの膝枕から起きたヴィヴィオと俊は俊の自室で籠城しているフェイトに声をかけていた。扉は内側から鍵がかけられている。

「フェイトー、頼むから返事してくれー。俺が悪かったから、もうおっぱいプリンなんて作らないから出てきてくれー……」

「フェイトママー、ごはんだよー?」

 ヴィヴィオがとんとんと扉を叩く。すると内側から鍵のロックが外される音が聞こえ──

「おおフェイト!ほんと悪かった──」

 俊の言葉を聞かずに、扉の隙間から手をだしヴィヴィオを掴んで部屋へと招き入れた。

「……フェイトちゃーん。僕もそっちにいきたいなー……」

『ダメ。私のおっぱいにしか興味がないんでしょ?』

「そ、そんなことないってば!?」

『じゃぁ私が貧乳になったらどうする?』

「巨乳になる魔法を発明する」

『ほらやっぱり。どうせ私なんておっぱい欲を満たすためだけに存在してるんだ……』

 扉越しにフェイトのすすり泣く声が聞こえてくる。

 それに狼狽えたのは勿論俊だ。あわわわと突如ブレイクダンスをしながらフェイトにおっぱいプリンの弁解をする。

「ち、ちがうんだよフェイト!あまりにもフェイトのおっぱいの感触が気持ちよくて──」

『はいはいどうせ私はおっぱいだけの女ですよーだ……。いまは若いから皆構ってくれるけど、年が経つにつれておっぱいだけしかない女とか言われるんだろうなぁ』

「そ、そんなことないってば!ほらフェイトは可愛いし、実際に管理局1の嫁にしたい女性なんだし!」

『でも身内に最大の障害が存在してるし。婚期逃すこと確実なんだよねぇ』

「(やばい、フェイトの闇が深すぎる。ダークネスでとらぶってるよこれ)」

 現状を考えると、フェイトの言葉は意外と洒落にならないのでどう返すか困っていると、階下よりシャマルが俊のほうに駆け寄ってきた。

「ひょっとこさん、リンディさんが赤ワイン探してましたよ?それと今日のお昼はオムライスにするみたいです。フェイトさーん、今日はフェイトさんの好きなオムライスですから早くきてくださいねー!それじゃ私はリンディさんのお手伝いしてきますので。……そういえばヴィヴィオちゃんは?一緒に呼びにいったはずですけど……」

「フェイトに取られました」

「ファイトです、ひょっとこさん」

 頑張ってくださいと声をかけた後、シャマルは階下へと去っていった。数分して響くシャマルの叫び声と鍋がひっくり返る音。どうやら下は下で悲惨な状況になっているらしい。

「なぁフェイト、リンディさんもフェイトの大好きなオムライス作ってるみたいだから機嫌なおそうぜ?俺も金輪際フェイトのおっぱいで遊ばないって誓うからさ」

『本当に?』

「ほんとほんと。それにリンディさんだってフェイトの幸せを一番に考えてくれるから、婚期を逃すなんてことあるはずないって」

『お母さんの行動を見てもそう思える?幼馴染二人が幸せな夫婦生活を送っている中で、私だけ独身で30歳過ぎてもハイレグよろしいフォームで、女神(笑)とか言われて──』

「なぁフェイト、俺の嫁にならないか?」

 その言葉は自然と口から出ていた。俊もその事実に驚き、口元に手を置いて自分がいま何をフェイトに言ったのか脳内で反芻する。反芻し、自分が何を言ったのかきっちりと理解した後──それでもなお言い続けた。

「元々、なのはとフェイトにはプロポーズする予定だったよ。けど中々指輪が決まらなくてずっと保留にしてたんだけどさ。夏ごろにようやく見つけてね。俺としては六課が解散するまではって考えてたけど……フェイトがそんなに不安を感じていたなんてな。見抜けなくてほんとごめん」

 俊は扉に向かって頭を下げた。たとえフェイトの目に入らなくても、それでも俊は頭を下げる。俊はただじっと待った。いったいどれくらい時間が過ぎただろうか、俊の額には一筋の汗が浮かび、流れ落ちる。その間際、ようやくフェイトは俊に声をかけた。

『意外とモテてるんだよ?私の他にも女の子の幼馴染が二人、獣属性の女装が趣味の男の子一人』

「すいません、若干一名男が紛れ込んでいるんですけど」

『地位の高い人がめちゃくちゃアタックしてるらしいよ。そのたびに男性の名前出して断ってるみたいだけど』

「三脳が草葉の陰で泣いてるぞおい」

 管理局の未来はどっちだ。

「それに、誰にモテようが好きな女の子にモテないと意味ないだろ?その女の子が俺にとってはフェイトだよ。その…………返事を聞いていいかな?」

 頬を掻く手が熱いのか、頬が熱いのか定かではないが、俊の体は真っ赤になっていた。これが照れからくるものであるのは明白であり、その証拠に先程からプロペラダンスをして気を紛らわせようとしている。

 ガチャリ、扉のロックが外れる音とともに重い重い扉がようやく開いた。そこからフェイトは顔を出す。俊の目には潤んだ瞳で自分を見つめるフェイトときょとんとしているヴィヴィオが映し出されていた。

「よ、よぉフェイト」

 片手をあげる俊に──フェイトは飛びつき抱きしめた。

 バランスを崩し倒れそうになる自分の足に力を込め堪える俊。そんな俊のことなどおかまいなしにフェイトは強く強く、俊の骨がメシメシと音を立てるほどに抱きしめた。

「離さないからね……」

 そう返事をしながら。

 俊もそれに抱きしめることで返した。

 抱きしめる合う二人、そんな二人にヴィヴィオがくいくいとフェイトの袖を引っ張る。

「ねぇねぇフェイトママー。ドラマのつづきみようよー」

「あ、こらヴィヴィオ!?シーッ!いまシーッ!」

「……ん?ドラマ……?」

「あ、ダメ!いま部屋に入っちゃダメ──」

 ヴィヴィオの口元を押さえるフェイト、その隙に俊は先程までフェイトとヴィヴィオがいた自室に足を踏み込む。目に飛び込んできたのは、録画であろうドラマの胸がきゅんきゅんするようなラブシーン。恋人同士だと思われる男女が笑い合いながら互いにキスする場面が映っている。

 そんなドラマがふいに消える。俊の後方にヴィヴィオを抱っこしたまま笑顔を浮かべているフェイトが消したのだ。フェイトの笑顔は若干強張っているが。

「あははは……。あ、あれー?おかしいなー?いつのまにこんなドラマ流れてたのかなー?」

「お?このドラマヴィヴィオがフェイトママのおひざにすわったときにはながれてたよ?」

「そ、そうだったかなー?じゃぁ何かの拍子で流れたみたいだねー?」

「でもこのドラマたのしいよね!ヴィヴィオだいすき!でもこんきとかよくヴィヴィオにはさからなかった。パパー、こんきってなーに?」

 不思議そうな表情で俊に質問するヴィヴィオ。当の俊は顔を真っ青にしていた。

「な、なぁフェイト?もしかしてだけど、フェイトはこのドラマずっと見てたのか?」

「……うん」

 もう逃げられないと観念したのか、フェイトが首を縦に振る。

「最初は一人でドラマ見てたんだけど、ヴィヴィオの声が聞こえてきたからヴィヴィオを部屋の中に入れてお膝に座らせてドラマの続きを見てたの。そしたら外から声がするのに気づいて、音量が大きくて邪魔だったのかと思ってボリュームを下げたらその……さっきの『なぁフェイト、俺の嫁にならないか?』ってのが聞こえてきて」

「そこからフェイトママボリュームちいさくするから、ヴィヴィオきこえなかったのー」

 フェイトに抱っこされていたヴィヴィオが頬を膨らませながら言ってくる。しかしいまの俊にはそんなことに構ってられるほどの精神状態にいなかった。

「それで慌てて、ボリューム落としたら……俊が私にプロポーズしてて……えとその……つい舞い上がっちゃって」

 指を絡めながら顔を赤くしてちらちらと俊を見るフェイト。対する俊は──

「……つまり俺がフェイトと思って喋っていた相手はドラマの役者であって、俺は自分から秘密を暴露してしまったのか……?」

「ま、まぁそういうことかな」

『フェイトー、ヴィヴィオちゃーん、ミカヅキモー、昼食が出来たから早くいらっしゃーい。フェイトもいつまでドラマみてるのー?あ、あの子音量大きくして見るのが好きなタイプだから携帯から連絡しなきゃいけないんだった。もう、19歳といってもやっぱり子どもは子どもなのよねぇ』

 そんな声が聞こえてきた直後、フェイトのポケットからバイブ振動が俊とフェイトの間を支配した。

           ☆

「あれ?ひょっとこさんは?」

「一人にしてほしいだって。その……色々と叫びたいときもあるよね。一応、俊には分からないように防音障壁してきたからこっちには迷惑かけないから大丈夫だよ」

「まぁいまだにスカさんと戦隊ごっこしてる人ですからね。別に不思議ではありませんか」

「あらフェイト?顔が真っ赤よ?大丈夫?」

「う、うん!大丈夫大丈夫!全然平気!」

「そう?ならいいけど」

「ヴィヴィオこのオムライスすき!おいしい!」

「あらほんと?嬉しいわ、ありがとうヴィヴィオちゃん」

 スプーンを握りしめながらニコニコ笑顔でリンディに話しかけてくるヴィヴィオを、リンディも笑顔で抱きしめる。

 ヴィヴィオとリンディが抱き合っている姿を見ながら、フェイトは先程の俊の言葉と自分の行動がフラッシュバックする。

『俺の嫁にならないか?』

 表面には出さないように努力しながらも、フェイトはいまにも小躍りしてしまいそうな気持であった。その証拠に、先程からオムライスを誰にもいない虚空に向けて差し出しているのだから。

「あのリンディさん。フェイトさん大丈夫ですか?」

「ええ、問題ないわ。あの子、人一倍恋愛ものが大好きだから実家暮らしのときはたまにこういうことになってたの」

「はぁ……」

      ☆

 女子会(年齢の差あり)が下で行われている中、俊はガーくんをベッドに押し倒していた。

「ガーくんにだって穴はあるんだよな……。もう恥ずかしくて生きていけないから最後に童貞卒業するためにガーくん協力してくれよ……」

「ケガサレルー!?ガークンノミサオガケガサレルー!?オチツイテ!イッタンオチツイテ!?」

「はぁはぁ……」

「ヤメテー!?ショウキニモドッテー!?」

 ついにアヒルとの交尾を成功させようとしていた。




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