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31.おそば準備してよ!



「おっさんが後ろからピクミンのようにストーカーのようにヤンデレ彼女のようについてくる。 瞳の濁った狂喜の瞳で、紫色に変色した唇を舌なめずりし、凶器をもちながら狂喜に身を包まれながら狂気に体を預けながら俺の後ろをゆっくりとつかず離れずの距離を保ちつつ歩幅を合わせるように、手足を合わせるように呼吸を合わせるように瞬きを合わせる。 次第に距離は詰められていく。 彼の瞳は心は既に俺にしか向いていなかった──」

「なに言ってんだお前」

「……この人物をなのはとフェイトに変えるだけで俺はすごく幸福になれるのにな。 おっさん物語にでてくんなよ」

「お前が唐突に喋りだしたんだろうがッ!?」

「そんなことより、しりとりしようぜ。 しりとりの“し”」

「しね」

「ネカマ野郎」

「はげろ」 ヒジ打ち

「黙れ、円形脱毛ハゲ野郎」 足の小指踏む

 おっさんがローキックを繰り出すので、俺も膝蹴りで応酬する。

 次第に互いの小競り合いは強くなり、ついには大きく振りかぶりながらの応酬となり、

『やんのかてめぇ!』

「あのー……家の前でリアルファイトはやめてくれる?」

 丁度家の前でリアルファイトしようとする俺たちを、玄関からなのはがめんどくさそうな目でみていた。 そんな目で見つめられると素直におしゃべりできなくなるぜ。

「というか、その大量にある材料はなに? もしかして全部蕎麦?」

「もしかしなくても全部蕎麦」

 なのはがサンダルを足にひっかけながら俺のほうに向かってきたので、おっさんとともに材料を置く。 なのはは20人分の蕎麦の材料をみながら

「なんでこんなに買ってきたの……?」

 とっても怒った顔で俺のほうをみてきた。 まぁ、当たり前だよね。 事前になのはから貰ったお金じゃこんなに買えないし、そもそもこんなに食べようとは思わないし。

 なので俺は道中考えていた言い訳をすることに。

「違うんだ。 灰色の蕎麦の妖精さんが潤んだ瞳でこちらをみてきたのでごめんなさい。 ついついおやっさんにのせられました」

 なのはさんが頬をヒクつかせながらこちらをみてきたので、即座に謝ることにした。 なのはさんは基本的に謝ったら許してくれる人だ。 覗きは許してくれないけど。

「まぁまぁいいじゃん。 また祝賀会のときみたいに人呼ぼうぜ。 ヴィヴィオもウーノさんにスカさんに会いたいだろうし。 というか、スカさんの場合は俺が会いたい。 六課の面々も呼んで盛大に蕎麦パーティーしようぜ」

 蕎麦パーティーなんてちょっと年寄くさいかもしれないけど、これはこれはなかなか乙だと思う。 問題は、大喰らいなスバルとエリオだ。 蕎麦は20人分しかないので、全員に渡らせると残り少なくなってしまう。 ……う〜ん、おにぎりでも作るか。

「なのは、おにぎり作るの──やっぱいいや。 はやて先に呼んであいつに手伝いさせよ。 あいつ料理作るのうまいしな」

「ねぇ、それって言外にわたしがおにぎりも作れないっていいたいの?」

「なのはちゃんに問題です! おにぎりを作る際に手につけるものなんでしょう? 1 お酢 2 胡椒 3 コーンポタージュ!」

「4のお砂糖!」

 なにいってんだこいつ。



           ☆



 荷物を家の中にいれたおっさんは、見回りに戻るといって早々と来た道を戻ってしまった。 ほんと、仕事大好きだな、おっさん。 この周辺は変人奇人が多いから大変だろうに。

 ちなみになのははちょっと恥ずかしそうに顔を赤くさせながら、フェイトと二人でパソコンを使ってなにか調べていた。 砂糖と塩を間違えるなんてカワユイやつでしょ? ヴィヴィオを二人の間に座らせて『おいしそう〜!』なんて言いながら画面をみる二人。 なのはとフェイトもおいしそうです。 あ、よだれが……。

「あぶねぇあぶねぇ。 まだセットアップには早い時間だ。 それはそうとはやてに連絡取らないと……」

 携帯に入れてある電話帳を開く。

 携帯の電話帳はフォルダごとに分けてある。 何分、知人が多いもので。

「え〜っと……はやての番号は『偽乳』にいれてたよ〜な。 あ、発見」

 携帯のカメラに向かってアイドルばりのスマイルで横ピースをきめてるはやての顔写真を眺めながら、俺はコールした。

 1コールのあとにはやての声が聞こえてくる。 ん? ちょっと騒がしいな。 もしかして、移動中か?

『おー? どしたん? いま、ヴィータとイケナイことしとるんやけど』

「パンツ脱ぎ捨てた」

「きゃああああああああああ!? なのはの頭に何か温かいものが!? フェイトちゃんとって! お願いとって!」

「む、無理だよなのはッ!? これは特A級のロストロギアだよっ!?」

「パンツであれだけ騒げるなんて可愛いなぁ〜。 あ、あいつら俺の幼馴染なんすよ!」

『だまっとれ、動くロストロギア』

「私の愛馬は凶暴でね……」

『ちっさ……』

 こいついつか絶対泣かす。 ヒィヒィ泣いて懇願させる。

「それはそれとして、ちょいと家にきてくだせぇ。 今日大量に蕎麦買ってきたから六課やスカさんたち呼んで蕎麦パーティーしようと思ってるんだ。 でもエリオとスバルいるじゃん? このままでは絶対に足りないから、なんか作ってくれ」

『なるほどな〜。 ほなら今すぐ行くで。 食材も一緒に買ってくる。 蕎麦ってことは和風に仕上げるんやろ? 今日の夕食は』

「流石はやて、話が早い。 頼めるか?」

『オッケーオッケー』

 それだけ聞いて電話を切る。 するとちょうどいいタイミングでヴィヴィオが俺の足にしがみついてきた。 なにこの可愛い小動物

 ……あれ? ヴィヴィオ?

「なぁ、なのはにフェイト。 六課の面々にヴィヴィオのこといったっけ?」

『……あ』

 パソコンの前で固まる二人。

 そんな二人と俺の体を使って遊んでるヴィヴィオをみながら俺はあることにきがついた。

 ヴィヴィオ金髪だし、フェイトと俺の子どもとかいけるんじゃね?




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